.PES · .DST · .JEF · .EXP
刺繍データのファイル形式
刺繍ミシンはメーカーごとに独自のファイル形式を読み込みます。StitchMyPic なら主要4形式を1回のダウンロードでまとめて入手できます。どれも互いに変換したものではなく同じデザインから書き出したものなので、迷う必要はありません。
PES・DST・JEF・EXP を並べて比較
| 形式 | 対応ミシン | 糸色の保存 | 1回の最大移動量 | そのほかの内容 |
|---|---|---|---|---|
| .PES | ブラザー、ベビーロック、多くのベルネット・Deco の機種 | あり(ブラザーの糸パレットの番号として) | 長い移動は自動的にジャンプとして書き込まれます | ミシン画面用のモノクロのサムネイルを含む PEC ブロック |
| .DST | タジマ、Ricoma、ハッピー、バルダン、SWF、ZSK、ほとんどの多針ミシン、ほぼすべての刺繍ソフト | なし(色替えの位置のみ) | 各方向12.1mm。それより長い移動は複数のジャンプになります | 512バイトのテキストヘッダー:デザイン名、針数、色替え回数、デザインの範囲 |
| .JEF | ジャノメ、エルナ、ケンモア(ジャノメ製) | あり(ジャノメの糸パレットの番号として) | 12.7mm。それより長い移動は自動的に分割されます | 使用する刺繍枠を提案する刺繍枠コード |
| .EXP | ベルニナの家庭用ミシン、メルコの業務用ミシン | なし(ベルニナは色を別の .INF ファイルに保存) | 12.7mm。それより長い移動は自動的に分割されます | なし(ヘッダー自体がありません) |
PES
ブラザー・ベビーロックの刺繍データ形式
PES はブラザーとベビーロックの家庭用ミシンのネイティブ形式で、多くのベルネットや Deco の機種でも読み込めます。PES ファイルの中には、ミシンが実際に縫うデータである PEC ブロックが入っています。ここにはステッチ、ブラザーの糸パレットの色で表した色リスト、ミシンの画面用の小さなサムネイルが含まれます。StitchMyPic は PEC ブロック付きの PES バージョン1で書き出すので、古いブラザーのミシンでも現行のミシンでも同じように読み込めます。
対応メーカー: ブラザー、ベビーロック、ベルネット、Deco
画像を PES に変換DST
業務用刺繍のタジマ形式
DST はタジマが生み出した形式で、業務用刺繍の共通言語です。Ricoma、ハッピー、バルダン、SWF、ZSK をはじめ、ほとんどの多針ミシンが読み込めます。針の位置と色替えの停止位置は記録しますが、糸色は記録せず、糸切りは短いジャンプの連続として書き込まれ、ミシン側でそれを検知して切るように設定します。1回の移動は12.1mm を超えられないため、それより長い移動は自動的に複数のジャンプに分割されます。ダウンロードには、色替えごとにいちばん近いブラザーとジャノメの糸を記した糸色シートが付いています。
対応メーカー: タジマ、Ricoma、ハッピー、バルダン、SWF、ZSK
画像を DST に変換JEF
ジャノメ・エルナの刺繍データ形式
JEF はジャノメの家庭用刺繍形式で、エルナや、ジャノメ製のケンモアのミシンでも使われています。PES と同様に糸色をジャノメのパレットの色として保存するため、ミシンの画面には妥当な色が表示されます。ヘッダーには刺繍枠コードも記録され、ジャノメのミシンやソフトはこれを使って適切な刺繍枠を提案します。StitchMyPic はデザインのサイズからこのコードを設定します。1回の移動は12.7mm までで、それより長い移動は自動的に分割されます。
対応メーカー: ジャノメ、エルナ、ケンモア
画像を JEF に変換EXP
ベルニナとメルコで使われるメルコの Expanded 形式
EXP はメルコの「Expanded(展開済み)」形式で、メルコの業務用ミシンとベルニナの家庭用ミシンがネイティブで読み込みます。刺繍データとしてはこれ以上ないほどシンプルで、ヘッダーはなく、移動(最大12.7mm)ごとに符号付きバイトのペアが並び、エスケープコードでジャンプと色替えを示します。DST と同じく糸色の情報はありません。ベルニナのソフトは色情報とプレビュー画像を持つ付属ファイルを EXP と一緒に保存しますが、ミシンは EXP だけで縫います。
対応メーカー: ベルニナ、メルコ
画像を EXP に変換
どの形式が必要?
- 1メーカーのネイティブ形式があればそれを使いましょう(ブラザーとベビーロックは PES、ジャノメとエルナは JEF、ベルニナは EXP)。画面上の色表示が保たれます。
- 2業務用の多針ミシンや、迷ったときは DST を使いましょう。ほぼどのミシンでも読み込めます。
- 3刺繍データの形式を何度も相互変換するのは避けましょう。途中で色情報や糸切りが失われることがあります。
- 4刺繍データのサイズ変更は10〜20%までにしましょう。それ以上は元の画像から新しいサイズで書き出し直してください。
